★今回この本から学びます★
世界一やさしい株の教科書1年生 再入門にも最適! [ ジョン・シュウギョウ ]
皆さんこんにちは「20代からの資産運用を考える」管理人のゆうしゃんです。
今回は「本から学ぶ」シリーズ第三回。
「世界一やさしい株の教科書」から株について学んでいきましょう。
まだ、前回のお話を見ていない方は下記記事をご覧ください。
また、こちらのボタンから本シリーズを全てご覧いただくことができます。
株価ってどうやって決められているの?
前回までの2つのお話で「株式」とはなにで「株」に投資をする行為である「株式投資」とは何なのか。
これについて説明してきました。
ここまでのお話はしっかりとご理解いただけましたでしょうか。
ここが理解できれば、株式投資に対する心構えの点においては合格です。
では、投資家が最も気にするであろう「株価がどうやって決まるのか。」ここの部分について説明していきますね。
株価は「投資家の心理」によって決まるもの
株価が何によって決められているのか。
それは「需要と供給」によって株価が決められています。
ただ、一般的な需要と供給の原則とは1点決定的に違う点があります。
それが「投資家の心理状況によって需要と供給を動かしている」という点です。
一般的な需要と供給の関係の場合
多くの人が欲しいと思えば価格が上がり、多くの人が要らないと思えば価格が下がります。
しかし、株式投資の場合の需要と供給は一般的な需要と供給の関係とは異なります。
株の場合、実際の業績には関係なく多くの投資家がこの企業の株価は上がると思えば上がり、多くの投資家が株価が下がると思えば本当に下がってしまうのです。
要するに、この企業の業績は好調!
だから株を買おうという投資家が多く株を買うため、需要が高まるだけなのであり、実際に業績が良いから株価が上がるというわけではないのです。
逆に業績が悪いから株価が下がるのではなく、多くの投資家が業績が悪いと思っているから需要がなくなり株価が下がっていってしまうのです。
つまり「多くの人が株価が上がると思ったら実際に株価が上がり、多くの方が株価が下がると思えば株価がさがる」ということです。
株価の決定には2つの原則がある
★価格優先の原則
株価の決定には「価格優先の法則」というものが存在しています。
これは買い注文には価格の高い注文を、売り注文には価格の安い注文が優先されるという法則です。
この法則のことを「価格優先の法則」と言います。
ちなみに、この価格で売りたい!この価格で買いたい!
と出した価格のことを「呼値(よびね)」と呼びます。
1つ用語を覚えておきましょう。
売り人は少しでも高く売りたいので「価格優先の法則」は当たり前の話ですよね。
★時間優先の原則
同じ価格で注文を出した場合、早く注文を出した方が優先されます。
このことを「時間優先の原則」と呼びます。
これも当たり前ですよね。
並んでいる人の前に横入りはできないという訳です。
早く並んでいた人から優先に取引が実行されていきます。
★価格優先の法則
★時間優先の法則
株は注文したからといって買えるとは限らない
また、株は注文したからといって必ずしも買えるとは限りません。
なぜなら、株は「証券取引所」という場所に集まった注文の中で売りたい価格帯の注文と買いたい価格帯の注文の数量が一致したときのみに売買が成立するからです。
要するに、その株を売りたい人がいなければ買うことができないのです。
当たり前のことかもしれませんが、初めて知った方も多いのではないでしょうか。
株はどこで買えるの?
「株を買う」とはいってもいったいどこから買えば良いのでしょうか。
「カブ」はスーパーで買えますが「株」をスーパーで買うことはできません。
「世界一やさしい株の教科書」の著者が初心者向けセミナーで
「株はどこでどうやって買うのか」質問をしたところ
- 株を発行している会社に直接行く
- イオン(大手スーパー)
など、奇想天外な答えが返ってくることがあるようです。
しかし、株を発行している会社に直接出向いても株を買えることはないですし、スーパーへ株を買いに行っても変人扱いされるだけです。
株は「証券会社」で買わなければならないのです。
証券会社を通して株を買おう
株を買うためにはまず「証券会社」に口座開設をしなければなりません。
口座開設をした後、欲しい株の注文を出すことで株の売買が可能になるのです。
楽天証券やSBI証券など各証券会社へ送られてきた売買データは「証券取引所」という場所へ集約され、需要と供給が一致する価格で売買が成立します。
この「証券取引所」で売買可能になることを「上場」または「IPO」と呼びます。
証券取引所で株の売買が自由に行える企業のことを「上場企業」と呼び、厳しい上場基準をクリアした信頼できる会社という1つのステータスを得ることができるのです。
このように、一度証券取引所に売買データを集約して取引する形態のことを「取引所取引」と呼びます。
反対に、証券会社と個人が直接価格や数量を決める取引を「店頭取引」と言います。
一見、一度データを集約してから取引を行う「取引所取引」よりも証券会社と直接取引を行う「店頭取引」の方が良いと思いますよね。
ではなぜ、取引所取引は一度データを集約するという面倒な作業を挟むのでしょうか。
そこにはしっかりとした理由があったのです。
★誰にでも不自由なく取引を円滑にする
メルカリやヤフーオークションなどをやっている人ならば一度は経験があるかもしれませんヶ
物を売る場合、買ってくれる人がいなければ取引を成立させることができません。
それは株の売買にも当てはまります。
証券取引所がないと、株を売り手や買い手を探すだけでも一苦労。
証券取引所は株の買い手と売り手を結びつける役割をしてくれているのです。
そのため、証券取引所を通すことで、取引を円滑に進めることができるのです。
★公正価格の実現
物の価格の場合、市場への参入者が多ければ多いほど公正な価格へと近づいていきます。
価格競争が起きるからですね。
しかし、訪問販売が密室で「あなただけに特別価格でご提供します」
なんて言ってきたらどうでしょうか。
あなたは信頼するでしょうか。
他のものと比較しようがないため、その価格が正規の料金なのか、本当に特別価格になっているのか分からないはずです。
多くの取引を1つの証券取引所へと集中させることで、公正価格を保ちやすくするのも証券取引所の大きな役割なのです。
まとめ
このように株価は投資家の心理によって決められており、決して業績に依存しているわけではないのです。
たとえどんなに今業績が良い企業でも、多くの投資家が今後この企業は衰退していくと思ってしまえば株価は下がっていってしまうのです。
その多くの投資家の心理が株の需要と供給を動かしており、それによって株価が決定しています。
また、株価の決定には大きく下記2つの原則が働いています。
- 価格優先の原則
- 時間優先の原則
これは、普段のモノの売買でも同じことが言えますよね。
売り手側は少しでも高く売りたいため、少しでも高く買ってくれる人に優先して販売します。
また、並んでいる人から順に取引していきます。
そして、株は株を発行している会社へ直接出向いても買うことはできません。
もちろん、スーパーや何でも売っているイメージの強い「コンビニエンスストア」でももちろん買うことはできません。
株は証券会社を通して購入する必要があるのです。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
今後とも「20代からの資産運用を考える」をよろしくお願いいたします!
★本記事は下記本を参考に執筆しています★
さらに詳しく内容を知りたい場合、下記本をご購入ください。
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